バイクショップは単なる売り場ではない
家族や友人からバイクを譲り受けることもあるでしょうけれど、ほとんどの方ははじめてのバイクを買うために近所のバイクショップに向かいます。
ところで、バイクショップと聞いてどんなところだと思いますか?
「バイクショップと言ったら、バイクを買って修理やメンテナンスのサービスを受けられるところですよ」
「バイクショップとはツーリングに行く人を集める場所だよ」
「バイクショップとはメンテナンスを覚える場所だよ」
「バイクショップとは雑誌取材を受ける場所だよ」
「バイクショップとは洗車する場所だよ」
「バイクショップとはライディングスキルを身に付ける場所だよ」
「バイクショップとは飲みに行く時の集合場所だよ」
「バイクショップとは有名レーサーと話が出来る場所だよ」
「バイクショップとは知識を身につける場所だよ」
バイクショップとは、確かにバイクを売っている場所ですが、それだけではありません。
そこはあなたがさまざまな発見や出会いをする、特別な場所にもなるのです。
ライダーにとってショップはバイクライフを送る生活の場
あなたにとって重要な生活の場になるバイクショップですが、残念ながらひとつのショップに何もかもすべてが揃っているわけではありません。
たとえば、雑誌記者が取材にやってくる店というのは、比較的大きな所か元有名レーサーが経営しているような所ばかりで一般的なショップにはまず来ることはありません。
たとえば、北海道の最も北の端でバイクが故障したとします。近くのバイク屋に駆け込むとそこは大手チェーン店。どれだけ困っていても同じ系列の店で購入したバイクしか修理はしないの一点張りで絶望することもあります。
「工具は勝手に使って良いから自分でやってみな」なんて言ってくれるバイクショップはいまは少数派です。
あなたにとってどんなショップが居心地の良いバイクショップなのか。そこはどこにあるのか。それを探すのもライダーの楽しみのひとつであり醍醐味なのです。
バイクショップの形態
メーカー系販売店
メーカ直系、販売代理店等の形態があります。ホンダのドリーム店やウィング店、ヤマハのYSP、スズキのワールド店やSBSなど。大手チェーン店や中小規模のバイク販売店が複数のメーカーの正規販売代理店をしていることもあります。
メーカーと企業的に距離が近い分、情報が豊富でリコール・トラブルの際に適切な対応を期待できます。
独自の保障サービスが充実しているところも多く、初心者も安心して選びやすいタイプのショップです。
外車直系ディーラー
日本輸入元が元締めとなり、企業や個人事業主と代理店契約を結ぶ形態がほとんどです。
ハーレーダビッドソン○○○やBMW○○、ドゥカティ△△、トライアンフ×××など。
国産メーカーとの差別化を図り、購入後のサービスに力を入れている。
大規模なイベントや定期ツーリング、走行会などが頻繁に開催され、満足感の高いフォローが特徴。
ただし販売台数等の高いノルマが存在し、町のバイクショップに比べて積極的に営業をしかけてくる傾向がある。そのため気がついたら結構な金額を使っていることもあるので注意したいところ。
また外車ディーラーの店舗は綺麗でしっかり管理されていることが多く、女性も抵抗感なく安心できるだろう。バイク販売チェーン店最大手はレッドバロン。新車と同様に中古車販売にも力を入れている。
イベントやツーリングといった企画はごく普通。そのためかオーナー同士の連帯感が他にくらべて弱く、バイクショップに入り浸ってバイク友達を作る的なことには向かない。
レッドバロンでバイクを購入した際に利用できる宿泊施設が何カ所かあり、同じ系列店のバイクしか修理をしないという特徴がある。
中小規模バイク販売店
以前はどこでも見かけた中小規模のバイクショップは近年のバイク販売台数の減少やメーカーの直営化(フランチャイズも)により数はずいぶん減ってしまいました。
特徴を持たないショップはスクーターの販売で薄利多売に走ったり、パーツブランドを立ち上げる等、様々な試みで生き残りを計ってきた。
さまざまな淘汰を経て、現在残っているショップはよく見ると、客層や取り扱っているものに特徴がある個性的なショップが多い。
もっと具体的にバイクショップのイメージを掴むために
どんなショップがいいのか、具体的にイメージできるように、魅力的なショップをいくつか取材させていただきました。ぜひあなたのショップ探しの参考にしてください。