バイク整備を自分でする意義-メリットVSデメリット

メンテナンス
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自分でバイクをメンテナンスするメリットとデメリット

セルフメンテナンスはバイクについて知識が深められますし、ある程度整備ができれば費用削減の効果も大きいです。

そんなメリットの大きいセルフバイク整備ですが、実は同じくらい目に見えない、あまり注目されていないデメリットもあります。

基本的な整備のことならぜひ覚えた方がいいです。出先で助かることもたくさんあります。
簡単な整備、たとえばパンク修理やオイル交換あたりは何度か経験しておけばいい経験になると思います。

ですがツールボックス一式では足りず、特殊工具がないとできないような整備は誰にでもオススメできるものではありません。

今回はその理由を知っていただくために、自分でバイク整備をするメリットとその裏に隠れたデメリットについてお話ししたいと思います。

『費用削減効果』VS『工具購入費用』

自分で整備することで、修理やメンテナンスにかかる費用を節約できます。
それは修理費用と時間が必要な修理ほど節約できる費用は大きくなります。
自分で整備するということは工具類は自分で揃えていく必要があるということです。有名メーカーのツールセットを買えば基本的には大丈夫そうに思えるかもしれませんんが、フォーク分解など1、2年に1度使うかどうかという使用頻度の低いスペシャルツールを買う必要があったりと、費用削減効果とは真逆のコストが発生します。

『満足感』VS『安全性へのリスク』

自分で整備することで、自分自身でバイクをメンテナンスできるという高い自己満足感が得られます。
セルフメンテナンスによって得られる知識や技能を磨くことで、自信や達成感を感じることもあります。
整備が不十分だと、バイクの安全性に影響を与える可能性があります。
例えば、ブレーキの調整が不適切な場合、制動力が低下することで事故の原因になる可能性があります。自分で整備する場合は、しっかりと正しい方法で行い、安全に配慮する必要があります。
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『知識の習得』VS『いじり壊す』

自分でする整備はバイクの構造や仕組みを深く理解することができます。また、整備中に発生するトラブルや問題を解決するために必要な技能や知識を習得できます。

ですが知識の習得はたくさんの失敗のもとに成り立ちます。例えばブレーキフルードのエア抜きでブリーダーボルトをねじ切ったり、不適当なオイル量や不適切なパーツの選択によってバイクに不具合が起きることがあります。これをプロの整備士は『素人がいじり壊す』といいます。
いじり壊したバイクを持ち込まれた整備士はいつもこう思っています。
「困ったときだけ頼られても・・・できないなら最初から自分のところへ持ってきてくださいよ」
こんな感じでちょっとギスギスすることもあります。

『整備士に頼むより早い』VS『整備士に頼んだ方が早い』

整備士に修理を頼む場合、修理の予約を入れたり、部品の調達に時間を要することがあります。
自分で整備するなら、部品を事前に発注しておき、すぐに修理を行うことができます。
修理の内容によっては自分で整備するために必要な道具や設備を揃える必要があり、時間と費用が多くかかることもあります。
また自分で整備を行った場合、メーカーの保証が失効する可能性があります。
メーカーが定める整備マニュアルに従わない場合や、自分で改造を加えた場合など注意が必要です。

どこまでなら自分でするのかという線引きが大切

いかがでしたか?自分でやる修理や整備も、多くのリスクが伴っていることをご理解いただけたかと思います。
工具の購入やたくさんの経験を積むことで、確かに大きな費用削減効果と時間短縮の効果が生まれます。ですがその道のりはとても長いものです。
整備を自分でやるにしろ、整備士にお願いするにしろ、パンク修理、灯火類のバルブ交換、バッテリー交換あたりは自分でできるようになっておいた方がいいです。そのくらいなら整備士の方も快く教えてくれると思います。
そして、それ以上の整備を自分の手で行うのなら、必要なことがふたつあります。
ひとつめは、ケガしないための整備の基本を身につけること。
ふたつめは、サービスマニュアルを入手すること。
もしこれから自分で整備することを目指すのならば、急がず着実にスキルを身に付けていく必要があります。まずは整備の入門書からスタートしてみてはいかがでしょうか。

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