フォークオイルシール長寿命化の秘訣は インナーチューブメンテナンスにあり!
みなさんはフォークのオイルシール漏れはどのくらいの頻度で経験していますか?
私の場合、一台のバイクにはだいたい2~5万キロほど乗っては乗り換えてきましたが、その間に1度はフォークからのオイル漏れでシール交換を経験しています。
フォークのオイルシール交換、面倒ですよね。
真面目な人なら、オイル漏れしているバイクに乗るわけにもいかず、バイク屋さんに引き上げに来てもらって、部品の到着作業あわせて数日~1週間くらい。混んでいるショップだと1か月近くバイクに乗ることができません。
修理費用もかさみますし。
直近で購入したG650GSというバイクは購入時点でフォークにうっすらと縦の筋が入っていて、そのうち漏れ出すに違いないと思っていました。
というのも
アドベンチャーツアラー買ったのにツーリングは年に1度くらい。ほとんど近場林道の往復でいつもこんな感じ。毎回ドロドロです。
こんなにしてオイルシールが長持ちするはずなんてありません。
ですが・・・結局持5.6万キロ保ってしまいました。しかもまだ記録更新中です。
ここまでもったのには運がよかったというのも大きいでしょう。しかし色々工夫したことも多少なりとも影響したに違いないと思っています。
今回はどうやってここまでフォークオイルシールの寿命を延ばしたのか、実際に行った3つの施策をご紹介したいと思います。
足回りの汚れはその日のうちに落とす
さきほどの写真のように毎回ドロまみれにしていましたが、汚れは翌日まで残しませんでした。
夜遅くに帰って来ても、かならず足回りだけは水をかけて泥を洗い流していました。
洗車後はインナーチューブにラバーグリース塗布
洗車後、足回りだけしか綺麗にしなかったとしても、インナーチューブにはごく薄くラバーグリースを塗布して清潔な布で綺麗に拭きあげていました。
グリースを残してしまうとホコリを呼ぶので、グリースを塗ったあと、綺麗に吹き上げてしまいます。
実はフォークオイル交換のとき、インナーチューブを脱脂した状態でフォークをストロークさせたことがあるのですが、結構な抵抗を感じました。
ものは試しと、ラバーグリースをインナーチューブに塗布してから綺麗に拭きあげ、手でストロークさせてみると、すごく滑らかな感触に変わったではありませんか!
軽く感動したのをよく覚えています。
水洗いとはいえ、ドロ汚れを落とすと同時に必要な油分までインナーチューブ表面から抜けてしまいます。
洗車後や雨天走行後、この油分補給を欠かさなかったことがオイルシールの長寿命化に大きな効果があったのだと思っています。
1~2年に一度のフォークオイル交換
中古車で購入したバイクだったので総走行距離1.6万キロの時点でフォークオイルを抜いてみたところ、灰色のフォークオイルがたっぷりと出てきました。
一体何の色かと部品を眺めていたら、メタルのテフロンコートの色と同じ色です。たぶんこれが灰色の正体です。
以来、1~2年毎、5000~8000キロ以内に1度交換していましたが、一度も灰色になることはなく、すこし粘度が落ちていましたが鮮やかな赤色のままでした。
バイクショップに頼むと結構な出費ですが、さいわい昔から経験していた作業だったので、いつもオイル代と夜中に3時間ほど時間を使うだけで済んでいました。
いまとなってはこれが効果的だったのかよくわからないですが、フォーク内部の状態確認にはなっていました。
インナーチューブの表面を常にいい状態に保つ
いかがでしたか?
特別なことは何もしていません。ただ、インナーチューブを綺麗にして、インナーチューブ表面の油分を綺麗に保っただけです。
フォークオイルをこまめに変えていたことは・・・効果のほどはさだかではないですが、やったのは事実ですから載せています。
綺麗にする。ラバーグリースをちょいと塗って吹き上げる。
どれも明日から出来る簡単なことばかりです。
このひと手間が時間とお金の節約につながるのかもしれません。
ぜひみなさんもお試しあれ。
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