ホーネット900乗りが知っておくべき基礎知識とノウハウ
ホーネット900の足回り・サスペンションの処方箋
しかし比較的短いホイールベースでフロント荷重の設定は、軽快感を高くする反面やや神経質なところもあります。
ここでは、たくさんのホーネット900オーナーが蓄積してきた足回りのノウハウや知識を公開しています。
リヤサスの動きが堅い
高速走行時にリヤクッションの動きが悪いと感じた場合、リヤクッションの強さを最弱にしてしばらく走ってください。7000kmほど走ると改善される場合があります。
リヤクッションは7段階の調整が出来ます。標準設定は2、最弱は1です。
ハンドルの異常な切れ込み・コーナリング時の挙動不審
ハンドルの異常な切れ込み、コーナーリング中、バイクが立とうとする等の症状が出たらタイヤの空気圧をまず疑ってみてください。特にフロントの空気圧はハンドリングへの影響が大きいです。フロントタイヤの空気圧をこまめに点検するようにして様子を見てください。空気圧の点検はタイヤが冷えている時に行うこと。
ホーネット900にハイグリップタイヤは不要
賛否あるかと思いますが。ホーネット900には、極端にグリップの良いタイヤは不要です。 グリップしすぎるタイヤにはフレームが負け、バランスの取れていない状態になります。
安全性を考えてなにがなんでもハイグリップタイヤを信奉する方もおられますが、かならずしもそうではありません。ハイグリップタイヤが導く破綻もあります。
チャタリング・キックバックの発生
発売当時より報告が多かった現象です。ハンドル周りの振動がコーナリング中、上り坂等で発生する場合が多いようです。振動の大きさも小さいものからかなり激しいものまで様々でした。
これらの現象は軽量・高トルク車両でよく起こります。
ホーネット900の場合、さらにフロント荷重気味の設定としなやかすぎるフロントフォークの相性の為、比較的出やすくなっています。
頻繁に発生する場合は根本的な対処が必要です。空気圧やサスセッティング、ハンドルウェイトの重さを少し変えて様子を見てください。症状が緩和しつつライディングに問題のない範囲で調整してください。
万一発生した場合、無理にハンドルを押さえこもうとすると、かえって振動が大きくなるので上半身の力を抜いて安全に速度を落としてください。
ホーネット900のフロントフォークに使えるスプリング・アジャスタ
HYPERPROから、ホーネット900用の前後スプリングKITがリリースされていました。スポーツ走行性能の見直しには必須のアイテムでした。チャタリングやキックバックの対策にも試してみたいパーツではありますが、大工事になり出費も覚悟が必要になります。バネの交換は最終手段として検討してみましょう。
CB1000SFの社外イニシャルアジャスターが流用可能です。
径・ピッチは一緒なので装着に関して問題はありません。
ただし流用は自己責任で。
フロントフォークの油面高さ・オイル仕様
フロントフォークの設定については、少し見にくいですが下記を参考にしてください。
スプリング自由長:282.3 mm(使用限度:276.7 mm)
スプリング取り付け方向 :テーパー側を下に向ける
パイプの曲がり:(使用限度:0.2 mm)
推奨フォークレベル:Hondaウルトラクッションオイル10号
オイルレベル:155 mm
オイル量:463±2.5 cm^3
ホーネット900のエンジン周りの処方箋
どの内容がとはいいませんが、縁があってホンダの開発の方にもお話を伺っています。
ホーネット900にはハイオクガソリンを入れるべし!
取説上はレギュラーガソリン車ですが、ホーネット900に限ってはハイオクガソリンを入れた方が良いそうです。
ノッキングも減ります。悩んだらハイオクを入れるのが正解。レギュラー車にハイオク不要論もありますが、それは車種毎の事情によります。ホーネットに関してはハイオクの方が調子が良くなります。