ハンディGPSで何ができるの?
実は最近、林道巡りのためにGPSの導入を検討していました。
通称GPSですが、正式には「トレッキングナビ」や「ハンディGPS」を指します。
中でも有名なのが今回取り上げたガーミン製のトレッキングナビ、eTrexシリーズ。
価格は日本語化した並行輸入品のeTrex20xだと約3.5万円、正規日本語版のeTrex20xJで約4.4万円くらいです。
普通のツーリングなら『Yahoo!カーナビ』や『Googleマップ』などのスマホのナビアプリで事足りているのですが、林道散策となるこのGPSが威力を発揮します。
カーナビとハンディGPSの違い
通常のカーナビとハンディGPS、基本的な機能や出来ることはほぼ同じですが、林道散策するバイク乗りとしてはやりたいことが少しだけ変わってきます。
カーナビとどう違うのか、ちょっと比較してみましょう。
1.地図に細かな林道、登山道が表示される
ハンディGPS、このeTrexシリーズ(一部を除く)は地図を差し替えれば国土地理院の地図やその他いろいろな登山地図が豊富に使えます。
地図データは無償、有償さまざまですが林道、登山道がわりとしっかり載っています。
や登山地図を表示させれば1/2500というかなり高精度な地形図としても使えます。
残念ながらほとんどのカーナビのデータにはこのような通れるか通れないかわからない林道や登山道までは載っていません。
2.トラック(軌跡)を確認しながら、林道の支線巡りができる
地形図上に多くの林道が掲載されており、そこに自分の移動した軌跡をリアルタイムで表示させることで支線巡りがとても捗ります。
たとえば地図上にない分岐を見つけて進入、行き止まりだったり、別の道に出たりします。地図上に軌跡が残るので、ここが通れる場所だということが記録されるわけです。
分岐の多い林道で、まだ通っていない道を特定でき、かつ安全にもときた道を辿って入口まで戻れるのです。
はじめての林道、特に分岐の多い林道でこれほど心強いことはありません。
3.携帯に軽く、電池駆動、長時間運用が可能!
私が狙っているガーミンのeTrex20xの場合、重量は200g以下、単三電池2本駆動、防水はIPX7、稼働時間は25時間です。
電源も必要なく、非常に軽量、防水仕様。
カーナビ専用機に必要な面倒な配線も不要!なにも考えずにハンドルに取り付けるだけという手軽さです。
スマホだとバッテリーの心配もしなければなりませんが、GPSを独立させることでスマホの節電にもなりますし、得られるものは結構たくさんあります。
そして転倒時も、ハンディGPSはスマホほど高くないので壊れても悲しさ半減!
4.操作性やレスポンスはそれなり
操作性はいろいろあります。
タッチパネルや手袋を外さずに使えるスティック操作タイプ(eTrex 20xはこちら)のものも。
ですが総じてレスポンスはダルめになっています。
電池2本で動くデバイスですからこのあたりは推して知るべしですね。
ですが林道巡りが趣味ならこれほど便利なガジェットはありません。
お金にゆとりがあればぜひ手に入れたい逸品です!
超おすすめ。
ハンディGPS代替!GPSスマホアプリ ジオグラフィカ(機能制限解除版)
ハンディGPSは超おすすめですが、残念ながらお金にゆとりがないので手が出せませんでした。
実はハンディGPSでやりたいことをスマホで実現したアプリがあります。
それがジオグラフィカの機能制限解除したもの。
機能制限の解除に960円が必要です。
1.地図に細かな林道、登山道が表示されるのか?
林道や登山道が乗っている国土地理院の地図を表示、事前キャッシュできます。
高精度1/2500に比べると地図自体は少し荒いですが、林道を辿る分には十分すぎるくらいの地図です。
大抵の名前のある林道は載っていますし、林道の入口、林道上の峠のふたつをマーカー(目印)をつけておくだけで、付近一帯は迷わず散策できるようになります。
ただし山中ではスマホは高確率で電波を拾えなくなります。
節電も兼ねて事前に地図を手動でキャッシュする必要があります。
キャッシュ作成の操作自体はとても簡単ですが・・・この点、少し手間ですね。
2.トラック(軌跡)を確認しながら、林道の支線巡りができるのか?
トラックの記録とリアルタイム表示がジオグラフィカでも簡単にできます。
林道散策、入口から林道に入ってしまえば、あとはトラック表示だけあれば十分なのです。
※バッテリー節約のためにトラッキング間隔は広くしています。
2019/04/05 ジオグラフィカ作者の松本様よりご指摘のコメントをいただきました!
トラッキング間隔はバッテリーに影響を与えないとのことです。
この場を借りてお詫び申し上げます。
適当なこと書いてごめんなさい。
3.携帯に軽く、電池駆動、長時間運用が可能なのか?
スマホですから軽さはそこそこ。そしてバッテリー駆動です。
問題は長時間運用できるかということですが・・・
工夫しだいで20時間オーバーもおそらく可能です。
林道内で機内モード(各種通信OFF)にしさえすれば、かなり長時間の運用が可能になります。
私のiPhone8だと、トラックを間隔広めで取りながら運用、時々画面確認する用途ならまる20時間は十分行けそうな電池の持ちでした。
スマホ単体でも日帰りなら十分、モバイルバッテリーや車載USBから充電も併用すれば数日~無尽蔵に使用が可能になります。
けど・・・やっぱりちょっと面倒です。
スマホはメールやLINE、Twitterなどその他の用途にも使いますし、一日に何回も機内モードをオンにしたりオフにしたり、結構面倒です。
面倒ですが!
・・・お金がないなら多少の面倒、妥協すべきでしょうね。
4.操作性やレスポンスは快適!だが・・・
スマホですからタッチパネル、慣れた操作性です。
ですがグローブをしたままの操作にはやや難があります。
その点、スティック操作タイプのハンディGPSは手袋を外さない前提の操作デバイスなのでハンディGPSに軍配は上がります。
スマホの操作性に関しては各自工夫が必要になります。
果たして勝者は!?
ガーミンeTrex20x VS ジオグラフィカ、勝敗を着けるとしたら・・・
ハンディGPSの勝ちです!(個人的主観と直感だけで判定)
けれどご覧の通り、スマホでも機能的には不便なく使用可能です。
ハンディGPSが欲しくなる程度には面倒くさく感じることもありますが。
学生の方や私みたいなお金のない子育て世帯の方は黙ってスマホGPS運用がいいのではないでしょうか。
必ずしも勝者が選ばれるものではありません。
ガーミンのeTrexシリーズを狙うなら
ガーミンのeTrexシリーズを使う上で大きな分岐点は国内正規品を使うか、日本語化した並行輸入品を使うか、これがおおきな分かれ道。
正規品は国内代理店の手厚いフォローがあり、地図も責任をもってしっかりと作りこまれています。
日本語化輸入品は代理店によってアフターフォローがまちまち、地図も国土地理院の地図を元に独自作成されたものが多いかと思います。
正規品と平行輸入品の価格が約1万円違ってくるので悩ましいところです。
正規品をオススメしますが、次の2点が押さえられているのなら、私は平行輸入品を選びたくなります。
1.林道散策に必要な高精度の地図が搭載されている。
2.修理フォローが手厚い。
どうせ野外で使う電子機器です。
転倒で傷みもするし数年で買い替えることになります。
よほどの頻度で林道に行かない限り、データ更新もほとんどしないと思います。
初期投資を約20%ほど節約できる平行輸入品と万一のトラブル時に比較的安心できる正規品。
本当に悩ましいですね。
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コメント
ジオグラフィカはトラックログの記録間隔が長くても短くてもバッテリー消費量は同じですよ。
松本圭司様
コメントをいただきありがとうございます!
思い込みで書いてしまい、申し訳なく思います。ジオグラフィカはとても便利に使わせていただいております、この場を借りてお礼申し上げます。
こんな便利なアプリを製作いただき、本当にありがとうございます!
おかげさまで楽しく林道巡りができるようになりました