天気も良かったので林道ツーリングにいってきました。
いつもは猪名川周辺の林道ばかり。
前日のうちに日帰りできそうな、冬季通行止めのない林道をチョイス。
京都から福井にまたがる旧堀越峠線と広域基幹林道『若狭幹線』を走ってきました。
ちなみに福井県内の主要な林道の通行状況はこちらで確認できます。
福井県の主要な林道における通行状況(福井県)
いつものように下道で亀岡まで、そこから京都縦貫自動車道を使って園部、日吉ダムを経由、京都の山間部へ突入します。
ところが山間部へ突入した途端、みるみる気温がさがり、美山あたりにつく頃には0℃に。雪まで降る始末。
美山のふれあい広場に緊急避難。
雪がおさまるまで時間を潰して再出発となります。
撮影日:2016年3月26日
右は法面、左はガケ。走りやすいダートの堀越峠線
最初に走った林道旧堀越峠線、名前は聞いていましたが走ったのははじめて。
凍える体をガクガク震わせながらの林道もはじめて。
晴れそうだからとオーバーパンツを置いてきた自分を恨めしく思いつつふらふらと突き進みます。
路面もきれいなダートで軽めのネイキッドくらいなら普通に走れそうな雰囲気です。
時折雲間から覗く日光が気持ちのいい道でした。
八百比丘尼伝説の中心地、空印寺
曰く「16才ほどの美しい姫は人魚の肉を食べたことで不老長寿を得る。夫との死別を繰り返したのち、姫は比丘尼となり諸国放浪の旅に出て善行を重ねる。彼女は尼来峠を越え空印寺にたどりつき、寺の洞穴で入定した」
八百比丘尼伝説は全国各地に点在し、中には浦島太郎を思わせる内容もあるそうです。
浦島太郎伝説に限らず、この800年生きた美しい姫の話はいまも形を変えてフィクションの世界に影響をたびたび与えています。
高橋留美子の「人魚の森」、TVアニメーションの「AIR」といった作品は八百比丘尼伝説を題材にしたもので、「妖怪ウォッチ」にも八百比丘尼が登場しています。
これからもフィクションの中で八百比丘尼は生きていくのかもしれませんね。
さて小浜市にはほかにも八百比丘尼ゆかりの場所が点在しているのですが、今回は時間を浪費しています。
伝奇めぐりもほどほどに次の目的地へ出発します。
稜線を抜ける絶景林道 広域基幹林道 若狭幹線を走る
すばらしい絶景の林道でした。
左に日本海の展望と空が広がったとおもえば、次の瞬間には空が右に現れます。
そうこうしていると左右がぱっとひらけて目の前が一面青空につつまれます。
ここ若狭幹線は、海と空の間を通る回廊のような所でした。
3月後半でまだ肌寒いせいか、はたまた往復するだけの長いダートだからなのか、展望台はあっても人は誰もいません。
中ほどまで進むと崩落の工事現場が現れるのでここで折り返します。
今回は反対側から崩落現場の方に向かってみましたが、規制されているところまでしか進めません。反対側のアプローチを諦めれば時間にゆとりもできるので他の林道や小浜市散策もオススメです。
なんとか日帰りできる距離にあった貴重な広い林道。またいつか訪れてみたい場所です。