ハンドルバーの調整(ノーマル戻し)
これはこれで街乗りは楽なのですが、正直高すぎてちょっと違和感もあります。
ここはひとつノーマルのハンドル高さに戻してみます。
戻し方はいたって簡単、ハンドルクランプのボルトを4本、六角レンチで外し、ゲタを取り外すだけ。
ポジションは走り方やこれまで乗り継いできた車両の経験次第でいろいろ好みがわかれるところ。中古車の場合、前のオーナーが手塩をかけた分だけ車両にそういったクセが残っています。新しい主人用に調整しなおすのも楽しい作業です。
とりあえずハンドルを純正高さに戻した段階で作業を一時中断、近くの峠道を軽く流してみることに。
垂れ角の調整はバーハンドルの場合、クランプを軸に前後に回転させることで調整します。しばらく走ってから再調整します。
G650GSインプレッション(ワインディング編)
出力は十分とは言え低めの元々エンデューロから派生したバイクですから。
ところがどっこい、実際に走らせるとものすごく楽しい!
車体を傾けると遅れずしっかり舵角がついてきてくれます。倒し込みも割と挙動が穏やかで安心感があります。
路面のギャップなんてタイヤとサスがすっきり吸収してくれるので体にも優しい!
ほぼ何も考えず、避けるギャップもそれほど意識せず、初乗りでも思った通りのラインを走ってくれます。
ちゃんと減速して曲げて加速するをスムーズに繋いでいくことに集中するとゆったりしたリズムでそこそこのペースに達します。何をしてもイージーです。
通り慣れた道がいつもより道幅が広く感じられます。
上手く操れてる感がハンパないです!
別に上手くなった訳でも無いのに。
ただ、良いところばかりというわけでもなく、ちょっと気になるところもあります。
フロントブレーキですが、強めに掛けようとすると結構力がいります。
止まるためのブレーキというより速度コントロールの為にあるようなブレーキ?
このあたり不整地向けの設定なのかな?
バンクさせるとサイドスタンドのゲタが接地しまくりです。
気を付けていても時折ガリッ、ガリッと音がしてどきっとします。
ローダウンサスの場合、ゲタは外した方がいいかもしれません・・・便利なんですけどね。
さて、ポジションがほぼ決まったので休憩。
サスペンションもちょっと調整します。
G650GSの場合、フロントの調節機構はありません。
リアサスにはイニシャルと伸び側のダンパー調整機構が付いています。
まだ慣熟走行も終わっていないので、とりあえずイニシャルだけちょこちょこといじります。わりと適当です。なんとなく自分が乗りやすいと感じるあたりに。
ハンドルバーも少し手前方向に回転させました。G650GSはハンドル幅が広めなのですが、これで脇が絞りやすくなりました。
思わぬ副産物も。わずかでも上体が前傾したことで大型スクリーンの中に上半身を隠しやすくなり、寒さもほとんど感じません。
ほかほか~。
非力な分、回す必要はあるけどライディングを組み立てる楽しみがあり、ちゃんと走らせてやるとかなりのペースに持っていける。アクセルを開けても頑張って付き合ってくれる。
気分が乗らなくてのんびり走るのにも合わせてくれる。「俺は元気がありあまってるぞー!」なんて急かしてこない。
付き合いやすい人当たりの良い友人のような奴。
ワインディングでのG650GSはそんなバイクでした。