バイク洗車の超強力シャンプー
バイクには水を使う洗車、水を使わない洗車があります。
詳しくは下記ページに詳しく書かれています。
水を使わない洗車の場合、軽度の汚れに対して、水を使わないことでバイクにサビを呼ばずに済むことが最大の利点です。
ですが、汚れがひどい場合、やはり洗浄剤を使った洗車が王道です。
泥やホコリ、油膜やピッチ・タールに虫の死骸・・・
いつもに綺麗な状態を維持してきた、コーティングを保ったバイクなら、流水とマイクロファイバータオルを複数枚使って慎重にやればきれいにすることは可能。
しかししつこい汚れがてんこ盛りの状態なら、こんなチマチマした方法なんかより、強力な専用クリーナーを使って短時間でキレイサッパリしてしまう方が男らしくもあります。
そこで今日は私が洗車用シャンプー代わりに使っている水溶性脱脂洗浄剤を紹介します。
サンエス『K-1』と『メタルクリーンα』
最初に断っておきます。私が愛用しているだけであって、決して誰にでもオススメできる洗車用洗浄剤ではありません。
これを洗車に使うには少々コツがいります。
そもそもこれらは洗車専用のシャンプーなどではなく、パーツ洗浄のための脱脂洗浄剤なんです。一応、説明書きには薄めることで車両の洗浄にも使えるとありますが。
カーボンまみれのピストンやバルブでさえ、これで煮込めば汚れがみるみる溶け出し、パーツに金属光沢が蘇るという代物。
こんな強力な水溶性パーツクリーナーですから、ジャブジャブ使って洗車をすると、ドロも油汚れもものすごいスピードで洗い流すことができます。
しかも防錆剤入りです。
洗浄液の作り方
サンエスK-1やメタルクリーンαを水に溶かし、標準濃度で作ります。
メタルクリーンαの場合、一袋で20リットルの水に溶かすことで標準濃度の3%水溶液になります。
いきなり20リットル作るのも置き場所に困るので、使い勝手の良い2~4リットル容器あたりがオススメ。
容器に投入したらフタをしてメタルクリーンαが完全に溶けるまで攪拌すれば原液の完成です。
原液は無色透明は味気ないので黄色の着色料を使ってみました。サンエスK-1、その他類似製品も目的別の分量がパッケージに書かれていますので従ってください。
この原液をスプレー容器に移し替え、目的の濃さにさらに薄めて使用します。
ちなみに私の場合、メタルクリーンα原液を洗車用途で2倍(1.5%)に薄めて使用しています。
洗浄液の使い方
流水で車体を濡らし、直接汚れにスプレーします。
1~5分ほどおいてパーツクリーニングブラシや洗車ブラシ、スポンジで軽く汚れをこすり、流水でよく洗い流します。
洗浄液をよく染み込ませればケルヒャー等の高圧洗浄機だけでも汚れはかなり落ちてくれます。
コツは汚れに対して洗浄液をどの程度の濃さで使うかと、洗浄液が残らないようにしっかりすすぐ事です。
超強力だが取り扱いには注意が必要
脱脂洗浄剤なんて洗車に使っても本当に大丈夫なのかと思うかもしれませんが・・・実はそのとおり。あまり大丈夫ではないところもあります。
ガッツリ油汚れを落としてくれると同時に、グリースなんかも強力に洗浄してしまうこともあります。そのため使う場所をしっかり選んでやる必要があります。
また、長時間アルミや塗装面に吹きかけ放置することで変色等のリスクもあります。素手で作業すると手もガサガサになります。※ゴム手袋必須!
もし洗車に使うなら多少リスクがあることを覚悟しなければなりません。
ですが、樹脂やニトリルゴムに対して攻撃性も低く、噴霧して少し間をおいて、軽くブラッシングするだけでみるみる汚れが落ちていくのは気持ちのいいものです。
完全に主観ですが、林道帰りのバイクをドロだらけで3日放置するくらいなら、これを使ってさっさと洗車した方が車体へのダメージは少ないと思います。
超強力で扱いにクセはありますが、防錆剤もしっかり入っていますし、ダートスコートやエーゼット AtoZ クリーナープロ、各種エンジンクリーナーの安価な代替品としてウチでは洗車に掃除にと大活躍。
水溶性脱脂洗浄剤は普通のバイク乗りにはオススメしませんが、洗車マニアなら一度は試してみて欲しいケミカルです。
興味をお持ちになられましたら、ぜひメーカーの製品サイトの説明にも目を通して、チャレンジする方は慎重に取り扱うことをオススメします。