ソロ~タンデム用途にぴったりのインカムはどれ?
業務上、休みも何も関係なく電話がかかってきます。わりと頻繁に。
プライベートも何もあったものではありません。
それはいいです。
けど電話を取れなかったり、仮に電話に出られなかったとして、10分と掛け返せない状況はあまり好ましくありません。
そういう状況が10年以上続いていまして。
これまでそんな状況を助けてくれた、電話を取るために使ってきたB+COMの『SB213』さんがとうとうお亡くなりになりました。
というか、ダマシダマシ使うのに疲れてきました。
本体表面は加水分解してベタベタ、ボタンは擦り減って高さが半分もありません。
ケーブルの被覆もボロボロ、導線はむき出し状態。
各種コネクター部は腐食してマイクにスピーカーもノイズまみれ。
・・・説明したい状況はまだまだありますがキリがないのでここで終了。
とにかく、10年も使えたわけですからこのインカムも大往生です。
ヒマをやることにします。
SB213、いままでありがとう。
ホント助かったよ!
さて、新しいインカムを用意しなくてはいけません。
10年前と状況はうってかわって、もうマスツーにはいきません。
ソロかタンデム、ないしふたりで走るのがいいとこ。
高価なB+COMやSENAの最新ハイエンドモデルはまったく不要。
いろいろ調べて、インカム比較の素晴らしいサイトの記事(バイク用品を試しにバイクでGO! まさきち様)を足掛かりに調査をすすめ、選択肢に残ったのはこの2台です。
ミッドランド製『BT X1PRO』
BlueRider製『M1-S』
どちらもインカム界においいてミドルレンジ~エントリーモデルに含まれる製品です。
実売価格は『BT X1Pro』が約1.5万、『M1-S』が約1万円。
アマゾンの残存ポイントを投入すればどちらもカード決済なしで購入できますが・・・
もう少し考えてみましょう。
保証について
『BT X1Pro』はイタリアメーカーのブランドで日本に代理店があります。
対して『M1-S』は台湾メーカーで販売業者による保証しかありません。
しかしこの2台、修理保証についてはどちらも1年、この期間それなりに手厚い対応を取ってもらえそうです。
1年経過後の故障については、どちらも1万円以下の製品ですので、修理を求めることもないでしょう。
完全に想像ですけど、この価格帯の製品なら対応は約7000円と送料支払って代替品と交換になっちゃうでしょうし。
代替品がなくなればバカ高い輸送費込みの修理費を払って工場送りになるパターン。
最初から壊れたら買い替え覚悟です。
保証については引き分け。
電話通話・音質・使い勝手などなど。
このあたりどちらも問題ないようです。
『BT X1Pro』の方が若干音質がよく、FMラジオも聴けて、速度に応じてスピーカー音量を大きくする機能がついていたりと、ちょっとだけ親切設計。
あと電池も『BT X1Pro』の方が長持ち。
ここは『BT X1Pro』がややリード。
インカムとしての性能
なんか『M1-S』がとても良いらしいです。
距離は短いけどいろいろなメーカーのインカムとつながる柔軟性を持っているのだとか。
『BT X1Pro』はもともと接続台数も少なく1対1の接続しかできません。
そして通話可能距離も300mほどと極端に短く、実質タンデム専用機。
『M1-S』は500mの接続距離と同時通話6名までOKというグループ同時通話ありきの製品。
ん・・・多分ここが重要な選択肢になりそう。
数年に1度あるかないかの多人数同時通話のために『M1-S』を選ぶか。
音質や自動音量調整、FMラジオなど、ちょっとだけ親切設計の『BT X1Pro』を選ぶか。
心は『BT X1Pro』に揺れ動きます。
けど価格は『BT X1Pro』が若干高く、その差約5000円。
ソロ~タンデム用途なら『BT X1Pro』
正直、どの機種を選んでもいいところだと思いますが、ここはあえて『BT X1Pro』を選びました。
『M1-S』の接続に関するメリットは、ソロ~タンデム用途に限定した時点で完全に死にます。
この時点で『M1-S』の『BT X1Pro』に対する優位性は価格のみとなります。
『BT X1Pro』は基本性能も高く、ミッドランドという規模もそこそこ、インカム製造の歴史のあるメーカーが作った製品です。
ガワ(筐体)は最上位機種の『BT NextPro』~『BT X1Pro』まで共通化が図られており、おそらく防水性・対候性は設計から素材まで十分な見直しと検討がなされています。
必要な性能が揃っており、1.5万円を切る低価格を打ち出している点、大きく評価しました。
・・・まぁ使ってみると評価なんて2転3転しちゃうものですけどね。
マスツーリングやミーティング参加の機会が多いなら各社ハイエンド一択だった
もしいまもマスツーの機会が多かったら、迷わず3~4万円出して自動経路制御や自動接続が可能なハイエンドモデル一択だったと思います。
ハイエンド機とエントリーモデルの間の性能差は驚くほど大きく、仕様を読むほどに、多人数同時通話に関する再接続やペアリングの手間や利便性が段違いだと判ります。
いつも走るのが同じメンバーなら自然とメーカーを揃えだすでしょうし、機種はB+COMかSENAあたりを買っていたんじゃないかな。
これからスマホを使った通話、遅延やエリア問題が減って、いま以上にスマホ1台でなんでもできる時代がくれば、ヘッドセットで十分という時代がくるかもしれませんが。
今日のところは、必要に迫られてローエンドモデルのインカムを選ぶお話でした。
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