バイク整備をやってみようと思った初心者のためのケミカル購入ガイドです。
『これだけあれば当分大丈夫!』というケミカルをしまともが独断と偏見で選びました。
安価に揃うお手軽スターターキット
はじめてのバイクメンテナンス、よくつかう潤滑剤として次のものが挙げられます。
- ベアリングを含む金属対金属の潤滑に使用するマルチパーパスグリース
- ラバーパーツ・シールまわりのゴム対金属の潤滑に使用するラバーグリース類
- チェーン潤滑用のチェーンルブ類
- ワイヤーケーブル内部に使うワイヤーグリース類
これらに必要な潤滑剤として、ある程度実績や評判があって安心して購入してもよいもの。
用途的に多すぎる内容量をさけ、1~2年で使い切る容量と使いやすい容器のもの。
これらの条件を満たしつつ、入手性もよく比較的安価なもの。
そんな条件を満たしたものが下の3製品です。
とりあえずこの3つを購入しておけば、ほとんどの場面で不足はありません。
それぞれの潤滑剤の使い方や要点を解説します。
AZ ウレアグリース 100g(チューブタイプ)
金属対金属の用途に使うマルチパーパスグリースとして、ウレアグリースです。
AZのものは安価ですし、 多くの方が使用しています。
品質的に心配はありません。
内容量100gチューブタイプは通常のメンテサイクルなら1年程度はもちます。
グリースは安定しているとはいえ、何年も前の古いグリースを使うのは避けたいところ。
空気に触れにくく使いやすいチューブ容器であり、1~2年で使い切れる100gは丁度良いサイズです。
バイクメンテならあらゆるベアリング、シャフト類、レバーピボットなどの金属可動部に使うことができます。
デイトナ シリコングリス 30g(チューブタイプ)
オイルシール(ニトリルゴム)対金属、ブレーキキャリパー等に使用します。
具体的にはホイールのダストシールのリップ部への充填、ブレーキキャリパーのピン周り、ブレーキマスターシリンダー周りがターゲットになります。
30gは少ない気もするのですが、あまり頻繁にシール交換をしなければ、30gあれば当分もちます。
シリコングリースは少々高めなので最初はこの量で十分。
AZ(エーゼット) CKM-001 420ml(スプレー)
ワイヤーケーブルとチェーンに使用します。
正直最初にこれでいいのか、ちょっと悩みました。
と言うのも、チェーン潤滑ならメーカー指定のチェーンルブがありますし、ワイヤーなら専用のワイヤーグリースが売られているからです。
ですが専用品を別々に購入すると費用もかさみますし、ケミカルを一本にまとめられるCKM-001をあえて選びました。
CKM-001によるチェーンメンテナンスの方法
300km毎にチェーンにまんべんなく噴きかけて、ウエスでチェーンを拭きあげるだけです。
柔らかいオイルなので、チェーンクリーナーを使う必要もなく綺麗になります。
作業時間は数分で済むうえ、チェーンの汚れを短期間で落とすことになるので、チェーンやスプロケットの寿命が飛躍的に伸びます。チェーンが渇く前に実施しましょう。
CKM-001によるワイヤーケーブルの方法
ワイヤーインジェクターを使ってワイヤーケーブルの内部に給油します。
1、2年に1回程度の頻度で行えばクリーニング代わりにもなります。
柔らかいオイルですのでときどきサビをチェックしてください。
このメンテナンスでサビがまわったことはありませんが念のため。
以上の様にケミカルをひとつにまとめられるので今回取り上げました。
チェーンに使う場合だけ、メンテサイクルが短いというデメリットがあります。
しかしこまめな給油がもたらす利点もいろいろあるので、この点だけ目をつぶれば、CKM-001という選択は決して悪くないはずです。
その他そろえるべきもの
今回はあくまで潤滑目的のケミカルのみを紹介しました。
しかし、バイク整備においては他にもいろいろなものが必要になります。
たとえばパーツクリーナーはよく使いますし、ワイヤー給油するならワイヤーインジェクターも必要になってきます。
ウエス(清掃・ふきあげ用の毛羽立たない布)も大量に使いますよね。
必要に応じて購入してください。
スプロケット用のモリブデングリースや焼付き防止剤は今回は記載しませんでした。
おそらく初心者がこのあたりに手を出すことはあまりありません。
駆動部、プラグ交換もちゃんとやらなくては大きなトラブルのもとです。
ちゃんとできるように情報をあつめれば必然的にどんな潤滑剤が必要であるかわかるので、そのときにはじめて購入してからでも遅くはありません。
それにこれらは消費量もかなり少ない潤滑剤ですしね。
まずは上に紹介した3つを用意すれば、当面困ることはありません。
使い切ったら、今度こそご自身で好きな潤滑剤を選べばよいと思います。
コメント